『感情』と『情報』が集まる場所

こんにちは。
今日も一日暑くなりそうですね!
汗拭きタオルをお忘れ無く。

さて突然ですが、私にはこだわっているものがあります。

それは、『検索』。
情報を探しに行く、取り出すという行為についてです。

検索にこだわるようになったのは、単なる情報オタクだからでもなく、深く知らなければ気が済まないからではありません。

そのきっかけは、一昨年急逝した母の葬儀会社を探す中にありました。

あまりにも突然のことだったのですが、悲しむ時間もないまま葬儀会社を決めなければなりませんでした。

これは正直焦ります。

タウンページをみたり、インターネットで検索を試みるもなかなかクチコミやレビューといった判断材料を見つけることができず、かといって状況が状況なだけに一件一件電話をかけて応答の確かさを確認したり、合い見積もりをとったりすることもままなりません。

圧倒的に少ない判断材料=情報を選択するために必要な比較ポイント。
これが、グルメやサービス系のポータルサイトとの大きな違いでした。

私の仕事のベースには、その時感じたインターネットの無力感と、しかしこれからも確かに存在するであろう上記のようなニーズとのギャップを埋めるための『確かな情報を伝える』使命感があったように思います。

こういったことは電車の中でも、食事中でも常に考えていたりするものなのですが、

昨日たまたま、仕事帰りで立ち寄ったお気に入りの美容院で、スタイリストさんに

「周りの人で、なんだかとっても情報を見つけるのがうまかったりする人っていますか?」

という質問をぶつけたのをきっかけに、自分が普段居る世界とはまったく異なる視点から多くの気づきが得られる結果となりました。

私が個人的に、”実はとっても検索名人”と見なしている人物は、”実はとっても人脈づくりの名人”で、人と人のネットワークをとても大切にします。

なにかを探すときにも、私のようにすぐにパソコンを立ち上げたりはせず、
その分野で得意そうな友だち・知人に電話をかけて、教えてもらった情報のなかからアタリをつけていきます。

自分の頭の中には無い情報。
しかし、誰かの頭の中には確実に存在する情報。
これを取り出すのが格段に上手いんですよね。

そして、昨日の美容院で美容師ならではを説明するコトバの中から、

「美容師は人と接する時間が長く(平均1人につき1時間)、いろんなシーンにあって(葬儀参列から結婚式二次会パーティー前、家の建て替え中など)、いろんな感情を持ったお客様がおられて、そこから情報をいただくことがあります。また、教えてもらった場所などについては社交辞令で行ってみますねではなく、教えてもらってから”できるだけ早く”行くようにしていますね。」

「そこでさらに人を紹介してもらったり・・・」

「教えてもらった情報をさらに別のお客様とシェアする機会にも恵まれています。」

クチコミで評価が高かったお店って、なんだか外れは確かに少ないものの、期待していたほどのものではなかったりする場合、ないでしょうか。

『ヒトから教えてもらう情報』にはあって、『ネット上の情報』にはないもの。

それは、『感情』だと思います。

言い換えるとそれは、その情報が持つ温度感というか、テンションだと思います。

どれだけ、クチコミレビューで

「美味しかった!!次は彼女を連れてきたいと思います。」と書かれていても

その温度感の程度、この文章だけからでは判断つきませんね。

『感情を伴った情報は、伝わる情報』だと思いますが、しかし直接的には対面コミュニケーションが発生しないホームページ上で、それをどう工夫して伝えるか。

そんな仕掛け作りのヒントを得ることができました。